町工場はAIとどう向き合っていくべきか ~大企業にはできない町工場のAI活用戦略~
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〜大企業にはできない、町工場のAI活用戦略〜
最近生成AI言葉がトレンドになっていて、AIという言葉を聞かない日はないと思います。しかし、町工場にとって「AIをどう活用すればいいのか」はまだまだ具体的に分からないのではないでしょうか。
僕は製造業 x 生成AIをテーマに起業して、数十人の町工場の社長さんと話してきましたが、AIを使わないといけないと思っていつつどう使ったらいいのか分からないと言った声を多く聞いてきました。
そんな中で町工場がAIをどのように活用していけばいいか、僕なりの結論が出たので、一本目のブログではこれについて書いていこうと思います。
大企業と町工場の違い
まず大企業と町工場ではベストなAIの活用の仕方は当然違ってきます。なぜならやっている業務がそもそも全く異なるからです。
大企業では、業務の多くが標準化され、マニュアル化されています。そして、何十人、何百人が同じ作業をしています。この場合、AIやシステム化による効率化と相性が良く、一人の作業を10分短縮するだけで、全体で数百時間以上の削減につながり、大きな投資効果が生まれます。
一方で、町工場は少人数で柔軟に動き、案件ごとに異なる仕様や顧客要望に対応していくのが強みです。
そのため、定型化された業務が少ないのです。だからこそ、大企業向けの「定型業務を自動化するAIツール」をそのまま導入しても、大きな効果は期待できません。
それどころか柔軟に動くことが求められる町工場ではシステムが使われないということが起こります。
実際ヒアリングする中で、5年の契約で何百万も出してシステムを導入したが、自社に合わなかったため使わず、結局アナログな方法に戻ってしまっている町工場の方もいらっしゃいました。そうすると、DXに嫌悪感を抱いてしまい、ますますDXが進まないという結果になっていて残念に思いました。。
余談ですが、自社に合っているか分からないシステムを一括で買わない方がよくて、今だとSaaSモデル(月額 or 年額課金)が主流になっているので、そちらのプロダクトを使った方がいいです。これだと万が一合わなくても解約すればいいので何年にも渡って経営を圧迫してくるということがなくなります。
話は戻りますが、例えば──
- 議事録生成ツール
- 問い合わせ対応チャットボット
- 自動電話応対システム
こういったツールは便利ですが、人数の少ない町工場では投資対効果が低くなりがちです。
さらに、カメラ検査+AI解析のような高度なソリューションは、小ロット生産が中心の町工場では導入コストに見合わず、相性が悪いケースが多いです。
町工場の強みは「意思決定の迅速さ」
では、町工場はAIをどう活用していけばいいんでしょうか。
僕が提案したいのは「一人一人のAI武装」です。
AI武装とは、ChatGPTやGeminiといった汎用的な生成AIツールを徹底的に使いこなすということです。簡単にいうと一人一人のAIスキルの向上です。
大企業ではAIツールを導入するにも、稟議やセキュリティの壁が立ちはだかります。
例えば、大企業ではChatGPTではなく自社で開発したチャットボットを使っていることが多いです。
ChatGPTはOpenAIが何十兆も投資を受けて、世界最高のエンジニア集団が開発しているプロダクトです。それと比べて内製化したチャットボットはChatGPTより1段も2段も劣りますし、ChatGPTの進化のスピードに着いていくことが当然できません。
なので、結局使いにくいということになりがちです。
さらに最新機能が追加されても、社内規定で使えません。
実際、私の知人が関わった大企業では「ChatGPTのDeep Researchを使いたいが社内で利用できない」という状況があり、外部コンサルに依頼してまで利用しようとしたそうです。
実際Deep Researchがリリースされたころは、外注先のコンサルは Deep Research を使って調査し、それに対して肉付けをし納品するということをしていました。
話を戻すと、今のは大企業がAIツールを導入しづらいという話でしたが、一方で町工場はどうでしょうか。社長の一存で「明日から使う」と決めれば、それで導入できます。
これは大企業にはない、町工場ならではの強みです。
町工場がAI武装するメリット
町工場とAI武装は相性がいいです。なぜなら町工場では、人数が少ない分、一人一人の能力が売上に直結しているからです。
例えば──
- 資料作成や企画のスピードを大幅に短縮
- 顧客調査や市場リサーチを効率化
- 不具合報告資料のドラフト作成
- ブログなどの外部発信に活用
- 経営戦略の壁打ち
これらを社長自身が体感し、そのノウハウを社員に伝えていけば、会社全体のAIリテラシーが自然と底上げされていきます。
町工場のように少人数の組織では、一人一人のAIスキルの向上がそのまま会社全体の売上にダイレクトにつながる。だからこそ大企業向けの高額なAIツールを導入するのではなく、様々な汎用的なAIツール(ChatGPTや Gemini)を組み合わせたり、業務に合わせたプロンプト(AIへの指示)を作って共有していくことが重要です。
どうやって始めるか
いきなり色んなツールを使う必要はないです。まずはChatGPTを使って、もっとやりたいことが出てきた時に別のツールを試すでいいです。おすすめは、
- まずはAIを試す
→ ChatGPTを契約して、1日1つでも質問してみる。
- 情報を集める
→ AIの勉強会に参加したり、他の経営者に「どんなツールを使っているか」聞いてみる。
- 使えるものを実践
→ ツールを色々試し、「これは使える」「これは合わない」と判断していく。
AI活用のコツはスモールサクセス(小さな成功体験)を作ることです。
人によって感動することは違あます。例えば普段調達をしているならweb検索をして目当てのサプライヤーを探してくるエージェントに感動するかもしれないですし、普段経理をしているならOCRの精度に驚くかもしれません。
そうやって、やりたいことを試してみて感動すれば好奇心が刺激され、これはできるのか?と色々試したくなるはずです。
さいごに
町工場は大企業と同じようなAI活用は向いていません。
むしろ、
- 社長の一存でAIツールの導入を決められる
- 一人一人のAIスキルが売上に直結する
これらを最大限に活かして最新のAIを積極的に業務に取り入れるという大企業ではできないAI活用をしていくことができます。
町工場がAIとどう向き合っていくかについての回答は「AIを使い倒すこと」だと強く思っています。
これが会社の競争力を大きく変えていくはずです。
最後に宣伝させてください。
僕は日々AIに関する情報を追いかけ、AIを使い倒しています。そんな僕は『スマートAI調達』という製造業の調達・購買向けのAIツールを開発しました。
調達・購買担当者にヒアリングを行い、考え抜かれたプロダクトのβ版を8月にリリースしました。そして現在5社限定で無料先行導入企業を募集しています。
無料先行導入企業様には使用したフィードバックをいただき、それに基づいて改善をしていきます。そのフィードバック、改善、フィードバック、改善のフィードバックサイクルを回していきます。
これは裏を返せば、スマートAI調達を先行導入企業様にあった色に染められるというメリットがあります。
普通システムを自社で開発しようとすると数千万のお金がかかります。今回はそれが無料でできて、大きな先行者利益となっているので、自分でいうのもなんですがチャンスだと思います。
もし気になる方がいれば、こちらのリンクから問い合わせいただけたらと思います。
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