製造業向け見積もり管理システム おすすめ4選|特徴や比較ポイントを徹底比較
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製造業の調達業務では、まだまだ導入が進んでいるとは言えないものの、その重要性に関しては近年注目されてきています。
また、調達・購買向けプロダクトを開発するにあたり、数多くの製造業向け展示会に足を運び、それぞれのサービスの特徴を自分の足で聞いてきました。
本記事では、その中でも代表的な4つのシステム(CADDi Quote、Leaner調達、ニトエル、スマートAI調達)を取り上げ、それぞれの特徴や向いている企業規模を解説します。
読み終えていただければ、自社に最適なプロダクトがどれかイメージがつくはずです。
製造業の見積もり管理システム 4 選
1. CADDi Quote

CADDi Quote は CADDi Drawer の導入が前提になり、CADDI Drawer を導入していないと導入することができません。CADDi Drawer は図面を起点として、いろいろな情報を登録することができるツールです。
製造業であれば、図面を正として仕様書、不具合情報、不良写真、各部署のやり取りの記録が作られていきます。この製造業は図面を中心に動いているという特徴を捉え、図面を主にしているプロダクトになります。
どちらかというと大企業向けで、自社で設計を行いその部品の製造を依頼する場合にマッチしています。また、図面周りの機能に強く、類似図面の検索や関連データ自動紐づけなどを行うことができます。
評価項目 | CADDI Quote | 評価詳細 |
|---|---|---|
費用の安さ | △ | 主に大企業向け |
機能面 | ◎ | CADDi Drawerと合わせて製造業の幅広い業務をカバー |
導入のしやすさ | △ | CADDi Drawerの導入が前提 |
業界 | 製造業特化 | - |
向く規模感 | 大企業 | - |
起点データ | 図面 | - |
公式: https://caddi.com/ja-jp/quote
2. Leaner 見積

見積もり依頼作成から仕入先選定までの見積プロセスを一気通貫で DX するプロダクト。製造業、電子部品、包装材、IT、マーケティング、医療・美容関連メーカーなど幅広い業界に対応しています。
具体的な機能としては、見積もり依頼メールをサプライヤーに送信し、サプライヤーにはそのメールにあるリンクからシステムにログインをし回答してもらいます。これにより、見積もり明細の粒度を依頼側が強制できるのがメリットで、原価低減のためにできるだけ見積もり明細を分けさせることができます。
ただ、製造業では見積もりでお金を取るという文化がないので、一方的な要求はサプライヤーとの信頼関係に影響する部分なので気をつける必要があります。
評価項目 | Leaner 見積 | 評価詳細 |
|---|---|---|
費用の安さ | △ | 主に大企業向け |
機能面 | ◎ | Leaner購買と合わせて幅広い業務をカバー |
導入のしやすさ | △ | サプライヤーにもシステムを導入してもらう必要あり |
業界 | 業界問わず | - |
向く規模感 | 大企業 | - |
起点データ | 見積もり明細表 | - |
公式: https://leaner.jp/sourcing
3. ニトエル

こちらもLeanerと同じように見積もり依頼作成から仕入先選定までの見積プロセスを一気通貫で DX するプロダクトです。こちらは製造業をターゲットにしていて、特に大規模製造業をターゲットにしていると公式でも謳われています。
システムの仕組みとしては、Leaner と同じようにメールでシステムのURLを送付してサプライヤーにはURLからログインして見積もり明細を入力してもらう形式になります。
自動車部品メーカーのようなロット数が多く発注が高額になりやすく、力関係が発注側に寄るような業界で特にマッチしたプロダクトになります。
評価項目 | 二トエル | 評価詳細 |
|---|---|---|
費用の安さ | ○ | 後発でAIをフル活用した開発のため比較的安価 |
機能面 | ○ | 実績分析、サプライヤー管理、品目管理など |
導入のしやすさ | △ | サプライヤーにもシステムを導入してもらう必要あり |
業界 | 製造業 | 特に自動車部品メーカー |
向く規模感 | 大企業 | - |
起点データ | - | - |
4. スマートAI調達

Leaner、二トエルと同じく見積もり依頼作成から仕入先選定までの見積プロセスを一気通貫で DX するプロダクトです。こちらは主に中小製造業をターゲットにしています。
システムの仕組みは上記2つと異なり、メールをシステムに取り込むというアプローチを用いています。そのため、サプライヤーがシステムにログインする必要がなく、既存の業務フローにそのまま入れられるという点が大きな特徴になっています。
見積もり業務がメール中心になっていて、高齢のサプライヤーなどシステムを使うことを強制させるのが難しい場合や、既存のサプライヤーの負担なく調達のDX化を進めていきたいと言った場合にマッチするプロダクトとなっています。
評価項目 | スマートAI調達 | 評価詳細 |
|---|---|---|
費用の安さ | ◎ | 後発でAIをフル活用した少数精鋭での開発のため非常に安価 |
機能面 | △ | β版のため機能少 |
導入のしやすさ | ◎ | メール業務のまま導入できる |
業界 | 電子部品製造業 | 見積依頼が多く、相見積もりを多く行う業界 |
向く規模感 | 中小企業(30 ~ 300人) | - |
起点データ | 部品表 (BOM) | 部品表一括取り込み有り |
ひと目でわかる要点比較
それぞれのプロダクトで特徴が違います。最後に簡単にそれぞれを比較できるように表にまとめてみました。ぜひこちらの表を参考にしてみてください。
観点 | CADDi Quote | Leaner調達 | 二トエル | スマートAI調達 |
|---|---|---|---|---|
特徴 | 図面起点 | 汎用的な見積依頼 | 製造業の見積依頼 | 部品表起点 |
強み | 類似図面検索 | 広い導入実績 (業界No.1) | 大規模製造業に特化 | サプライヤーの負担ゼロ |
向く規模感 | 大企業 (1000人以上) | 大企業 | 大企業 | 中小企業(30 ~ 300人) |
業界 | 製造業 | 業界問わず | 製造業 (自動車部品メーカー) | 電子部品製造業 |
まとめ
本記事では4つの代表的な見積もり管理システムを比較しました。
特に中小製造業にとっては、既存のメールフローをそのまま活かせる「スマートAI調達」がフィットするケースが多いと考えています。
もし「自社でも合いそうか話を聞いてみたい」と思われた方は、ぜひ下記フォームからお気軽にお問い合わせください。
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